常陸笠間氏の歴史考察

あまり知名度のない国衆。下野宇都宮氏の親類衆。

2023-01-01から1年間の記事一覧

笠間大膳 古文書編2

笠間大膳 古文書編

笠間大膳について

南部藩における笠間氏について ヤフーオークションで出品されていた『笠間家永代御証文、笠間家譜』に着目し、その古文書の内容について調べてみた。 特に笠間家譜の内容を確認すると、江戸時代の南部藩に仕えた笠間氏の系図であると判明した。同様の内容が…

笠間綱家書状

笠間綱家書状写 茨城県史料中世編5 (発行年1994年) 「…石治(石田三成)も迷途迄御下之由候、■■■之間、当地ニ者みよしの中納言(三好吉房)御座候由ニ候、芳十(芳賀高武カ)者昨廿六下二候、屋形(宇都宮國綱カ)者軈而御下与申候、…六月廿七日」 この書…

心引斎道箭書状

戦国遺文下野編 「急度令啓候、抑此度身躰ニ付而、屋形様、愚入事別而御不便ニ思召候、誠ニ御先祖之分、入道従若輩時分、無二忠信存詰候、加様之処、御家老之旁々、連々被御申上故与奉存候、恐何与可奉報候哉、畢竟其方御走廻難謝止候、其故者上総守長々宮中…

笠間氏研究①

常陸笠間氏の研究は、『笠間城記』の記述を基礎とし、そこに古文書を加えて語られることが多い。ただ先行研究でも語られているように、笠間城記の誤りも指摘されており、また笠間氏が滅亡していることから、研究の基礎となる古文書が少ないという問題もある。…

安芸笠間氏について 追記

・角川日本地名大辞典 広島県 安芸笠間氏の足跡として、神社、寺院の伝承について追記する。 今吉田村の項目より「神社には、甲斐国祠官森高六郎左衛門の勧請とも槙尾山城 主笠間遠江の造営ともいわれる八幡宮と明応年中笠間城主笠間下野勧請の熊野権現社と…

安芸笠間氏について

笠間氏といえば、常陸の笠間氏が思い当たるが、それ以外の国にも笠間氏を称する一族がいたことが、研究により知られている。私見では、安芸国、伊予国に存在した。 まず、安芸国の笠間氏に関してわかっていることをまとめる意味で記事を執筆する。 鎌倉時代…